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■坂巻裕一／佐カ間球壱 ■2003- ■1999-2003 ■■shinkan ■■kkq ■■geisai ■■tamajo ■1997-1999 ■1994-1997 ■1991-1994 ■1978-1991 |
このごろ 大学生ごろ 新入生歓迎パンフレット タマビグッズ 多摩美術大学芸術祭実行委員会広報局 2003年多摩美術大学情報デザイン学科卒業研究制作展 〜タマジョー〜 浪人生ごろ 高校生ごろ 中学生ごろ 小学生まで |
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ソラヲミルコトアリマスカ？ 1997.05.27 浪1 |
予備校で行われたスポーツ大会のチーム・ユニフォームです。僕のいたデザイン・工芸科は四チーム各二クラス、計八クラスに分かれていました。チームやクラス名は年毎に変わり、いつも何らかの関連のある言葉で構成されているそうです。この年は「東・西・南・北」で、僕は「北」チームの「ホタル」クラスでした（ちなみに北チームのもう片方のクラス名は「ジュン」）。 僕たちのクラスのユニフォームは予め書体と位置だけを決めて、文句は各自自由に考えるデザインになりました。この言葉は、僕の好きな脚本家の山田太一さんのドラマ「ふぞろいの林檎たち」から引用しています。ちょうどこの頃「ふぞろいの林檎たち�ぁ廚�放送されていました。放送日の金曜日は、銭湯の脱衣所のテレビでこの番組を見るのを毎週楽しみにしていたものです。 |
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亀陵祭記念ハガキ 1997.06.14 浪1 |
卒業生がこういう事をすると、後輩の若い才能の芽を潰しかねません。だから、あくまで在校生優先という事で描きました。がんばれ後輩。 学園祭で販売したそうです。三年生の時の担任の先生は「坂巻が有名になったら価値が上がるだろうと思って」十枚も買ってくれたそうです。きっと上げてみせます。 |
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おいしいね。 1997.06.14 浪1 |
柔道の減量はつらかったです。自転車通学していたのですが、ほんの二〇分程度の距離をこぎ切れず、休みながら帰るというぐらい苛酷でした。そんなことを思い出しながら描いたのかは定かではありませんが、とても美味しそうに描けたと思います。 亀陵祭パンフレットの図案に採用されました。 |
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亀陵祭ポスター 1997.06.14 浪1 |
「文化」祭といえども目立ってしまうのはやっぱり運動部や芸人もどきです。「これが本当の文化祭の姿なんだぞ」という訴えを自分なりに表現してみました。文化部にも一年に一回ぐらいは陽に当ててあげないとカビてしまいます。 |
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のほほん 1997.08.12 浪1 |
予備校に入ってから、僕は「出来ない子」になりました。最初に行われたコンクールの後の担任との面接で「デッサンもへたくそで、平面もあんまり出来なくて…」と言われ、「あ、俺ってへたくそなんだ。」と自覚しました。 予備校のデザイン科の課題というのは、実際に世の中にあるデザインと呼ばれているものとはどこか違っていて、いまいち火が付きづらいところがありました。無論これは出来ない子の典型的な言い訳です。 そんな不満を抱いている中、夏期講習会で「自由に本を想定して、その表紙をつくりなさい。」という課題が出ました。先生方も、ちょっと受験対策からずらして、楽しめる息抜きの課題として出してくれたそうです。この課題文を呼んだ瞬間、いける！と思いました。しかし、その意気込みがプレッシャーとなり、並の事はやるわけにはいかないと、逆に悩み込んでしまいました。 一日半（九時間）の制作時間だったのですが、一日目の昼過ぎになっても良い案が浮かびませんでした。僕は制作中は滅多に教室から出ないのですが、この時ばかりはすでに周りが描きはじめている中、息がつまってたえられずに、屋上に上がってベンチに寝転んでしまいました。いつの間にか眠ってしまい、目覚めると終業間際でした。もうこうなったら絵面で勝負だ！と開き直って、屋上でばーっとラフを描き、だーっと教室に戻り、画家になったつもりでがーっと絵の具を乗せていきました。次の日はデザイナーに戻って得意のレタリングで締めて完成です。講評会で一番の成績をつけてもらいました。 この時の嬉しさは忘れられません。評価ももちろんですが、慎重なタイプの僕が、勢いに任せて冒険をしたことを讃えたいです。 |
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syot you!
me & my... 1997.08.19 浪1 |
高校時代の友達に暑中見舞を書くためにつくりました。全部で七種類あります。 |
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南千住風景 1997.08.30 浪1 |
あらかわ景観コンクール出品作品です。 予備校の夏期講習会では、朝九時から夜八時までほとんど休まず制作し続ける毎日が続きました。 はなちゃんが毎日おにぎりを持たせてくれたのですが、最初は三つを普通に食べていたのが、二個にしてもらい、しまいには一つになってしまいました。それすら食べずに持ち帰ることがしばしばでした。 もともと夏は嫌いで、特に湿気の多いところでは真夏でも鳥肌が立ちます。新しい生活環境になったことも加えて、夏バテをしてしまったようです。 講習会後、実家へ戻り一週間休養しました。ところが、そこでもまた眠れない程のひどい腹痛に襲われ、さらにやつれて南千住に戻りました。この絵を出品しようとしていたコンクールの締めきりに間に合わせたかったし、週一回セブンイレブンのバイトをしていたので一週間以上南千住を離れることはできなかったのです。南千住駅のホームに着いた時、歩けなくなってしまい、しばらくベンチで横になっていました。 描く場所は決めてあったような気もしますが、その日（八月三十一日）の内に描いて、搬入するというせわしなさで、何だか夏休みの宿題をやっている小学生のようでした。この作品で「公社賞」を頂き、以後進行中の連作の第一作目となりました。 |
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僕はいつも、持ってゆく。 1997.09.22 浪1 |
高校を卒業して予備校に通いはじめてから、高校の時の担任から依頼を受けました。卒業間際にいろいろやり出したり、文化祭で図案が採用されたこともあったのか、声を掛けてもらいました。 上半分に僕が挿し絵を描いて、下に生徒が考えた交通標語を入れるという話でしたが、全面を使ってしまいました。やり切ることで後には引けない雰囲気をつくり、わがままを通してしまうという作戦で、見事成功しました。ひどい話です。 この図案で注目すべきは、イラストも去る事ながら、文字にあります。中学生の頃から僕は異常に文字に関心がありました。むしろ当時の方が今よりもこだわっていたとも言えます。 当時の機械文字は専らワープロで出していました。今のようなパソコンの中にあるものではなく打文専用機です。その頃のワープロと言ったら、使える書体は明朝とゴシック一つずつで、追加機能にある字体も単純に線太にするだけという強引なものでした。僕はこのチラシをつくるにあたって、文字の雰囲気が与える効果が重要になると判断しました。ワープロの書体がどうしても気に入らず、図書館で見つけた書体帳から、使用する全ての文字をコピー機にかけて切り貼りしました。 僕は大学に入ってから初めてパソコンで文字を扱った時、画面上で仕上がり同様に再現されることにとても感動したものです。文字の大きさをかえるにしてもワープロでは不自由で、微調整は打ち出したものを定規で測って倍率を算出し、コピーをしにコンビニに通ったものです。ですからパソコンを使うようになった今でも、文字の大きさや種類選びにはどうしても慎重にならざるを得ません。現在では誰でも手軽に文字を扱うことができるようになりました。僕は、そうなるちょっと前に生まれることが出来て良かったなあと思っています。 |
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忘れものはないですか? 1997.09.22 浪1 |
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ゆっくりゆこうよ。 1997.09.22 浪1 |
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S-tilesハガキ 1997.10 浪1 |
本作からの部分を切り取って図案しました。色違いで五種類あります。 |
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S-tiles 1997.10 浪1 |
僕は予備校で劣等感を味わっていました。小学校にあがる前から高校まで、ずっと絵が上手な子で通ってきたのですが、ここでは違いました。作品の講評会では、評価の高い作品から並べてゆくのですが、僕はいつもビリだったので、いちばん最初に最後列を見て、それが自分でない時にはホッとするような、低レベルな部類に成り下がっていたのです。 しかし予備校での評価は納得のいくものでしたし、そこでやっていたことは全然苦ではありませんでした。むしろ一日中好きな絵を描いていられる喜びに満ちていました。ただ、一日に一枚のぺースで作品を仕上げてしまうという速さに着いていかなければならないことが唯一の不満でした。 好きな美術をやれる喜びには満ちていたものの、劣等生扱いばかりされているとさすがに滅入ってしまいます。自信を取り戻すために自分のやりきれることをしてみようと考えました。そんな時に眼に止まったのが荒川区の文化祭の募集でした。 週間漫画誌の巻頭グラビアの女の子がモチーフとなっています。人物なら飽きないし、女の子なら単純に描いてて楽しいだろうと思ったからです。 結果として、僕としては後にも先にも珍しい心象風景画となりました。 |
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髪 1997.11.15 浪1 |
「S-tiles」と同時期の作です。美術展のついでに書道展にも出してみようと考えました。書道は高校まで習っていましたが、それはあくまで習字であり、臨書（お手本を見て書くこと）が中心で、オリジナルがつくれるような鍛練はしていませんでした。中学生の県展の学内選考で自由課題がでたとき、とても困ったのを覚えています。 それでも、高校生の時に市の文化祭には作品と呼べるものを書きました。その時も桑田佳祐の詩を二点ばかり書いたので、その続編という感じで臨みました。 かっちりした字はそれなりに書けるのですが、それを書いてもつまらないと思いました。逆に一見上手そうに見える我流の崩し字も、素人は騙せても玄人には散々に叩かれそうで恐かったのです。そんな中で自分の字を書くとなると、あれこれ考えずに自然体で書くのが最善ということになります。 素材に選んだ曲は、当時に読んだ「。。。。」（。。。。著）という本の一節に取り上げられていて、感銘を受けて用いました。正直言ってその本を読むまではこの曲は嫌いでしたが、ひょんなことから大好きな曲に変わってしまったのです。あと、その本にも書かれていることですが、この曲には英語が少ないんです。艶やかで美しい日本語の詩だと思います。 ちなみに右上の印ははなちゃんから借りて捺したものです。形式などはつゆ知らずで、ただバランスを取るために用いています。 結果としては、高校の時に書いた2点の方が出来が良いと思います。3畳間の暗い部屋で縮こまって書いていただけに、小さくまとまってしまっています。しかし、書は人なり。たとえ不出来であっても、この字はこの時しか書けなかったものであり、当時の自分を映した貴重な一枚です。 |
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おっぱいなんてプー 1997.01.02 浪1 |
一九九七年の年賀状です。何故「おっぱいなんてプー」なのか。これはこの年のサザンオールスターズの年越しライブの題名なのです。それを知らなければこの画意を解することは出来ませんが、特に解してもらう必要もありません。 「おっぱいなんてプー」はファンクラブのチケット優先販売で初めて行ったライブです。ファンクラブに入っていてもチケットがとれないことがあるらしく、運が良かったようです。 年賀状も小学生の頃は元日に届くようにきちんと書いていましたが、このごろは専ら来た人だけに返すという様になっています。この年に来た中学以来の友達である飯田勧君の年賀状に「サザンのライブにでも行きましょう」とあり、後の「ツアー☆モロ出し」の切っ掛けとなりました。 芋がなかったので有り合わせの人参で判をつくってあります。 |
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夢街模様花ごころ 1998.02.12 浪1 |
「あらかわの街を花でいっぱいにしたい」という自作ポスターのイメージ部分として描きました。同年、三月二十九日に行われた社会福祉まつりにて展示しています。 |
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滸（ほとり） 1998.02.28 浪1 |
荒川区役所へ散歩に行った時に見つけたチラシがきっかけで応募しました。 「公募ガイド」（公募ガイド社刊）のような情報誌を見ればもっと面白く規模も大きなものはいくらでもあったのだろうけれど、なぜかそういう発想にはなりませんでした。景観コンクールにしても今展にしても、身近なところに発表の機会を求めていました。 何にせよ、こういった作品をつくるのは、やはり予備校で消化し切れていない充実感を得るためだったのだと思います。 僕の通った予備校のデザイン科では、まず最初に絵の具をムラ無くはみ出さずに塗る「平塗り」を身に付けさせられます。それまで絵の具といえばたっぷりと水で薄めてぼかして味を出してゆくものだと思っていた僕には、平塗りはどうも馴染めませんでした。そんな鬱憤をこういった絵に叩き付けていたのです。 |
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顔 1998.04.14 浪2 |
すいどーばた美術学院では、クラス分けの参考にするために年度始めにコンクールを行います。今はレベル毎に分けているらしいですが、当時はどのクラスにも上手下手な生徒が均等に分配されるようになっていました。 これは二浪目のそのコンクールで「顔」というテーマで描いた作品です。クラスで一番、全体でも七〜八番の好成績でした。ついひと月前までは常に最下位を陣取っていた僕が、いきなりこんな事になってしまって驚きました。上手い人たちが大学に入ってしまったため、繰り上がったのでしょうが、それだけではないと思っています。このコンクールを切っ掛けに、アイデアを出す際の自分なりのパターンを見つける事が出来た気がします。化けました。 卒業後に、見てもらっていた講師に僕の印象を聞いたところ「いつも変な平面を描いてたヤツ」だったらしいです。これを描いてる途中にも覗きに来た勝又さんに「また狙ってるよ」と冷やかされましたが、二年目にして初めて「狙って、当たった」のでした。伝わるって、嬉しい事ですね。 |
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ヨンブリアン 1998.05.23 浪2 |
予備校のスポーツ大会ユニフォームです。僕のいたデザイン・工芸科は四チーム各二クラスで、計八クラスありました。チーム名は毎年変わるのですが、いつも何らかの関連のある言葉で構成されていて、この年は「風・林・火・山」でした。僕は「山」チームの「代官山」クラスでした。 |
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軒間 1998.09.06 浪2 |
この年のあらかわ景観コンクールでは「いいな、この家」というテーマが出されました。 南千住風景シリーズの二作目です。今作から画面の大きさも統一され、制作時間も一週間程度かけるスタイルになりました。予備校の夏期講習会の前に下書きだけしておいて講習会が終わった半月後に彩色していて、実質十日程度で仕上げています。この年は雨が多くて厄介でした。また、グランプリになって公社預かりの賞金をいただいたことを期に、作家宣言をしたということでも記念すべき作品です。 僕に影響を受けて、小林も描いて一緒に出品しています。 画題を探すために街の中をいろいろ見て回りました。はじめはうどん屋さんを描くことに決めたのですが、いざ描くために画材を取りに戻る途中で、ふと路地裏に見つけたのがこの風景だったのです。あの時もし違う道を通っていたら、そのままうどん屋さんを描いていたでしょう。ただ、それは高校二年生の時に描いた大作「片平旅館（旅館兼そば屋）」と重なるところがあったので運が良かったと思います。 この絵には家が描かれていますが、僕が描いたのは家ではなく「軒間」です。家に囲まれたこの空間に惹かれたのです。もの自体から、ものの占有する空間に目を向けられるようになったのは、予備校での修行の成果でしょう。また、授賞式で東京大学教授の堀繁審査員には「この絵には人は描かれていませんが、ここに住んでいる人の気配が伝わってきます。」と評していただきました。 |
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俺のYeah!! 1998.09.16 浪2 |
コンクールの出品規定で一人二作品まで出せるということで、「軒間」の余力で描いた絵です。この絵はまず題名から決めました。この年に出た二十周年記念アルバム「海のYeah!!」に発想を得ています。 |
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１９９８ 佐カ間球壱 ｢俺のYeah!!」 1998.10.28 浪2 |
地元や旧友への活動報告を兼ねて、文化祭を巡業しました。その告知のための葉書を自作しました。 いつも道理、切り貼りした後にコンビニのコピー機で仕上げています。当時カラーコピー機のあるコンビニはセブンイレブンだけでした。ただ、その機種はトナー（インク）につやが出てしまい、安っぽい印象になるのが嫌いでした（現在ではどこのコンビニでもカラーコピーができるようになっていて、特にローソンはつや消しで品があります。）。せめてモノクロの文字の部分だけでもつや消しにしたいと思い、異なる機種を併用して二度刷りにすることを思い付きました。ファミリーマートで文字だけの黒の版を刷り、それをセブンイレブンに持っていってカラー版を重ねるといった手間の掛けようです。最初はすべてつや消しにするのが理想だったのですが、結果としては二つの質が心地よい対比を生み出すことになりました。 イメージは実は書き下ろしではなく、自分の作品の中からのトリミング（切り抜き）です。葉書を受け取った村吉雅之くん曰く「作風が変わっちゃったのかと思って驚いた」と、意外な印象を醸し出すことができました。また、飯田勧くんには「うまいけど、大人しくなっちゃったねー」と言われてしまいました。予備校に通って覚えたことは多いけれど、引き換えに失ったものも少なくはないのだなと気付かされてショックでした。 |
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あけましておめでと卯 1999.01.01 浪2 |
あけましておめでと卯。 判子もので恒例にしようと心に決めました。 |
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机誌辺のアルバム 1999.01.25 浪2 |
これは僕の自画像です。 記憶は貯めてゆくものではなく、創造してゆくものだと思います。前者は算数のように１＋１＝２と一度覚えたなら、それ以外の答えは誤りになってしまいます。しかし後者は、例えば一枚の写真を見て想起する事が見る人や見た状況によって様々であるのを当然とするように、許容量が豊かで、しかもその差異が広がる程面白いものになるのです。 この机に置かれた品々を見ていると、そのひとつひとつから当時考えていた事ややっていた事を思い出す事が出来ます。 記憶は僕の脳の中に貯蔵されているのではなく、僕の周りにあるもののなかからその度引き出されるのです。それらをこの絵の中に封じ込めました。この絵には、当時の僕の生活が記されています。 僕はこの絵を描いている時、ここに描かれたもののひとつひとつを確実に見ていました。見えなかったものは描いていません。ありのままに写生しているだけに見えるかもしれませんが、見えなかったところまで描き出してしまう写真とは決定的に違うのです。 |
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screan 1999.02.28 浪2 |
止めどなく移りゆく川面の表情は、いつまで見ていても飽きません。 近付いてのぞいてみると、川の底でも石ころをスクリーンにして上映会がおこなわれていました。 自然の細部を観察して美を掘り起こすことに関心が強くなっています。この頃知った、福田平八という画家の影響が多分にあります。それがそれらしく見えている最小限の要素を発見する事に没頭しています。この方向性は後の絵画作品「川」や「ひなたぼっこ」に継承されてゆく事になります。 また、あらかじめ水を引いたところに絵の具をたらし込むという技法を用いてなめらかな階調をつくることで水中の雰囲気を出そうとしています。 |
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